本を読みました『オトナ女子の気くばり帳』
こんにちは、うりうちゃんです。
先日ようやく大学図書館が開放された(コロナの影響で一時閉館していました)ので、
図書館に行って卒論の本と関係ない本をそれぞれ2冊借りてきました。
いつも気になる本全部借りがちなので、今回はとりあえず2冊、と決めて選びました。
そのうち卒論とは関係ない方、
しかも頭を使わずに読みたい実用書がチームアスペルガーの皆様におすすめだなと感じたので、ご紹介します。
『相手もよろこぶ 私もうれしい オトナ女子の気くばり帳』
編:気くばり調査委員会 サンクチュアリ出版(2017)
だいたいタイトルからわかるように、日常生活でのささやかな気配りについてそれぞれ1〜2ページでまとめた本です。
「オトナ女子」と言っていますが、ひととおり読んだところ
「オトナ」は程々な距離感、「女子」は優しく穏便な、といった目的で使われた言葉のような気がします。
なのでもちろん男性も読んでいいし何ならすごく役に立つと思う。
個人的に男らしさや女らしさという呪縛からの解放を夢見ているので、
ギスギスして気が休まらない男性優位社会を変えるための第一歩として、
この本に挙げられるような優しい気配りを意識してくれたら、なんて思います。
それはさておき本書の内容は、各章ごとに
「うちとける」気くばり
「感謝」の気くばり
「送る•贈る」ときの気くばり
「約束」の気くばり
「お願いする」ときの気くばり
というように全12タイプの気くばりについて書いてあり、
各項目ごとにイメージしやすいイラストと、時折実例を挟みつつ解説しています。
これの何が良いって
アスペルガーはじめ空気の読めない人々が苦戦している
「暗黙の了解」「常識」
という言葉で片付けられがちな「プラスα」の部分が短い言葉とイラストレーター両方で解説されているので、かなりのレベルで想像しやすく覚えておきやすくなっているところです。
曖昧な表現についての解説があるわけではありませんが、
円滑なコミュニケーションのためにASDの人が省いてしまいがちな一言や、
ASD特有の強いこだわりから外れているあまりに意識を向けることが難しいけれど世間では当然気にするべき、といったポイントが
改めて「気にしておきましょう」と書かれているのです。
例えば、お客さんをおうちでお迎えするときは布製品の匂いや玄関のホコリ、水まわりをきれいにしておく、
ということは世間一般では常識かもしれませんが、
親が片付け下手で掃除の常識を知らないまま育った私のような人間や
悪気がないのに相手を怒らせてしまう人にとっては盲点だったりします。
このような「そりゃそうだ」とも思われかねない小さな気配りがさまざまな目的ごとにまとめてあるので、
全部通して読んでも役に立つし
気分やその時の困りごとに合わせてつまみ食いならぬつまみ読みしてもいいと思います。
めっちゃいい〜〜最高
早く出会いたかった
何ならこれ図書館で借りたけど手元にほしい
図書館をうろうろしていて他の「マナーブック」も手にとってみましたが、
少し日常生活では取り入れづらいと言いますか、
たしかに上品ではありますが実際TPOを外すと奇異の目で見られるな、という危なっかしさがあり
この本の方が「こんな時」「こうするために」「このようにする」
と具体的に書いてあり、ASD勢としては安心して読めました。
空気は読めないけど必死に擬態して、相手の感情は手にとるようにわかるアスペルガーの私には、とてもありがたい本でした。
いっそ周りを気にしないか、失敗しても気付かないなら下手に工夫しない方が周りも「あの人はこういう人だから」と理解しやすくていいかもしれませんので、
必ずしも読むことが正しいとも限りませんが。
私はめちゃくちゃに参考になりました
人生で溶け込めなさで苦しかった経験のある人は読む価値ありです
それではごきげんよう👋