うりうちゃんの日記

拗らせイギリスオタクの普段の日記

燃えるような性格だから、生活ぐらい穏やかでありたい__ASD女子とコミュニケーションの話

こんにちは、うりうちゃんです。

 

今回は考え事の回です。

 

私は自分の性格は非常に苛烈だと自覚していますが、

その一方で自分の行動に関しては納得するまで動けず、

知人や友人に対しても彼女たちの言動の奥底にある芯のようなものを探ることをやめられません。

 

以前恩師が使った

「うりうちゃんはもえているから」

という言葉、

その一方で石橋を叩いて渡るような自分の側面について考えます。

 

 

 

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チェンマイのポストカード

 

これは大学時代の恩師、

長いことはいませんでしたが一部の授業を受け持ち一人一人によりそってレポートを読んでくれるような先生に言われた言葉です。

 

英文学の先生で歳も私たちと近く、

目が悪いため最前列で授業を受ける私たちにとても優しく親しく接してくれました。

 

その先生が離任する前の最後の授業で、

受講者全員にプレゼントとしてポストカードをくれました。

 

それぞれのイメージや印象、雰囲気などを見て選んだという絵葉書は、世界各国の観光地の写真が使われたものでした。

 

うりうちゃんのポストカードは、

タイのチェンマイで開かれるコムローイ祭り

灯籠を夜空に放つお祭りの写真でした。

 

真っ黒な空と暖かそうな赤い蝋燭、生成色の灯籠がとても美しい絵葉書です。

 

私は当時、自分には「冷たい」「硬い」のような言葉が似合うと思っていたので

そのチョイスにひどく驚き、

 

その後に

「うりうさんはずっと、もえているような人ですから、これにしました」

と言われて内心とても不思議でした。

 

 

 

 

もえているような人だから

 

 

もえる、は漢字で書く時に

「燃える」

「萌える」

のふたつを使うのが主なやり方だと思うのですが、

 

うりうちゃんはオタクなので推しや好きなキャラクターには「萌え」ているのです。

その先生の授業では漫画や映画も含めた広義の「文学」について取り扱ったため、

その時に見抜かれたのだと思います。

 

次にうりうちゃんは好きなものは大好き、

嫌なことや合わない考え、不条理にははっきり「嫌だ」と示す性格です。

 

友達の答えを求めていない「相談」にも非常に強く感情移入して一緒に悲しんだり怒ったりしますし、

好きなものは狂うほど好きになります。

そのように怒りに「燃え」ていたり、愛の炎に身を焦がしたりもしています。

 

そう考えるとその先生の「もえて」いる、という表現は

非常に巧みで、的を得たもののように思います。

 

 

 

嫌いなものに従いたくない

 

上記のように激情型に見えるうりうちゃんですが、

同時にロジカルに理屈にのっとって行動しないと気が済まない面もあります。

 

これはアスペルガーあるあるの

「人の気持ちがわからない」

「コミュニケーションに問題がある」

という特性をカバーするために編み出したルールでもあるのですが、

 

全ての行動にある理由やきっかけをきちんと言葉にして説明できるようにしておく癖があるのです。

 

勿論お腹がすいたからご飯を食べる、

速く目的地にたどり着きたいからこの交通手段を選ぶ、というのもそうですが、

 

仕事においてなぜこのフォルダにわけるのか、何故そのような対応をするのか

全体像と目的をはっきり確認したうえででないと行動ができないのです。

 

「なんとなく」で多くの人がこなせることがうりうちゃんには「なんとなく」でたどりつけるものではないので、

言葉できちんと説明してもらってそのルールを覚える必要があるのです。

 

なので自分の行動に隠れた理論を見極めようとしますし、

友達になった人も細かくその言動を観察してその人がどういう人でどういう判断基準でその結果を取ったのか、きちんと分析したがるのです。

 

 

 

 

 

「ひとのきもち」は大敵

そうやって生きているうりうちゃんは、当然「説明できないけどそうなったもの」が大の苦手です。

 

説明できる、本人のなかでのルールが一貫しているのならそれを適用すれば済みますが

そうなった理由が分からないと、気持ちだけで理解してあげないといけないからです。

 

他人の「気持ち」なんてものは好き嫌いや育った環境に大きく左右されますし、

それが違うと根本的には理解できないと思うのです。

 

ですが「理解できない」ものにアスペルガーちゃんは共感する振りなんてできませんし、

そのことが「とりあえず」共感してほしい相手には非常に苛立たしいのです。

 

 

こういう理不尽で仕方のないマイナスの感情が自分に向けられるのは、うりうちゃんはとっても嫌なのです。

 

自分の感情が燃えているので手一杯なのに、理解もできない他人の感情になんて付き合っていられません。

 

これが仕事にも及ぶと、意味が分からないのに手伝わされるなんてことになりそうです。たまったもんじゃありません。

 

ですからうりうちゃんは、誰にも惑わされずに生きていきたいのです。

誰々さんから仕事が上がってこないだとか、

誰々さんが勝手に持って行った私の仕事でトラブルが起きたとか、

何かの影響でこれができなくてそれとは別にこれをしないといけないとか、

そういうすべてのものが嫌なのです。

 

自分の感情と自分の体調だけで手いっぱいなのに、

他人の八つ当たりの相手なんてしたくありません。

 

世の中には仕方がないこともたくさんありますし、誰も悪くない不具合に見舞われることだってしょっちゅうですが、

それが他人の理不尽な感情に由来するなら断固お断りです。

 

本人すら説明できないものにこっちが付き合ってやる道理があるとは思えません。

 

なのでうりうちゃんは、穏やかな生活がしたいのです。

 

 

 

 

 

 

最後に:フリーランスを選んだわけ

 

現在うりうちゃんは将来フリーランスでも仕事ができるように、と色々準備をしていますが、

その最たる理由が今回お話した「人の感情に振り回されたくない」です。

 

過去に実際の職場で機嫌が悪いと厳しく当たって来る上司や意地悪でいじめてくる店長、

個人的な気持ちと仕事をいっしょくたにしてくる同期などに振り回されてきた結果、

うりうちゃんは同時に接する相手は最低限にしたいと思っています。

 

仕事を区切ってやり取りするのも本当に嫌です。

 

フリーランスは良くも悪くもすべてじぶんの責任ですし、

最初は会社勤めをするとしても

ビジネスライクでドライな職場に当たれたらいいなあと思っています。

 

 

他のアスペルガーの方の話も気になるところですが……

 

それではごきげんよう