2022/09/19の日記:一人暮らしと防災
こんにちは、うりうちゃんです。
2022年9月、伊勢湾台風に並ぶとされる台風「ナンマドル」が福岡に接近し、通過していきました。
9月1日に防災の日が来るだけあって、9月は雨も降るし台風も来る、その上暑さで死にかねないと大変な時期なのを感じます。
1:親と過ごす台風より1人の台風が断然怖い
ここ数年台風が強大になっている感覚があります。
原因については一般人の私にはなんとも言えませんが、数年間毎年強さが更新されているのを見ると、「しばらくは強い台風が毎年来るのかな……」と感じさせられます。
その台風と過ごす秋の中で、一人暮らしの防災がいかに心細いかというのを感じました。
今回の台風ではたまたま実家に帰ってきていたので1人ではなく心細さよりも警戒感の方が高まっていましたが、
借り部屋に1人で窓に吹き付ける暴風と豪雨のバチバチという音を聞いていると、本当に寂しく頼りない気持ちになるのです。
建材が鉄筋だとか木造だとか、地盤の強さだとか、そういう根拠があって安心できるとしても、1人だととにかく心細くて悲しくて怖いのです。
その不安を少しでも和らげるために、災害時の「準備」がいかにできるかというのが重要ではないかと考えました。
2:起こりやすい災害別準備2パターン
災害時の備え、と言っても
- 「逃げ出せる」備えと
- 「救助を待つ」備え
の2パターンがあります。
A:「逃げ出すため」の備えの場合
どんな災害でもやっておいた方がいいのはこっちの脱出型の備蓄です。
必要なシーンは火災・地震・(大雨や地震に伴う)土砂崩れ・洪水・津波などが考えられます。
この準備のポイントは
- 自分の力で持ち出せる
- 逃げる途中でなるべく怪我をしない
- 逃げ出した先での風邪や疾病のリスクを下げる
ことです。
例えば、
- 本体が軽いリュックに持ち出しグッズを入れてしまう
- 枕元には靴下とスニーカーを置いて寝る
というような準備はこれにあたります。
どんな災害でもいつ自宅が危険な状態になるかわからないので、その瞬間にいつでも逃げられるようにしておく、というのは防災の基本ですね。
一人暮らしの限られたお金と収納スペースでできることを考えると、
- 軽くて丈夫なリュックを持っておく(普段使うやつでいい)
- スニーカーは持っておく(同上)
- 逃げ出す時にリュックに入れるものをビニール袋にまとめておく
- 袋の中身には生理用品と常備薬、ラップ、その他体力を削らない重さの水と食料を入れておく
- ちっちゃ〜くて軽くて消費電力の少ないラジオと電池(これは完全防水の袋に入れましょう)
- 台風や大雨が近づいたらリュックの中身を寝る前に詰め替えてしまう
- その他財布、携帯、モバイルバッテリー、お薬手帳など普段から使うものは即時リュックに入れる
- 毎月賞味期限を確認し、切れそうになっていたら食べて補充する
ぐらいがいいのではないかと思います。
もちろん専門家が発信している情報を全て実行できるに越したことはありませんが、
そもそも社畜で限界の生活をしていたり学生であまり金銭的な余裕がない人は、これぐらいをやっておけばちょっと「できることは一応しておいたし」となります。
↑うりうちゃんは普段から使うこのリュックが避難時にも使われる予定です
B:「救助を待つ」ための備えの場合
そしていわゆる「災害用ストック」などが含まれるのはこちらの立てこもり型の備蓄です。
必要なシーンは大雨による洪水、各種災害による交通網や水光熱の停止と孤立です。
ポイントは
- 居住者が1週間程度生き残れる
- 水道、ガス、電気の代替品を入れる
- 救助が来た際に居場所を知らせられる
ことです。
正直めちゃくちゃ怖い想像ですが、全てのインフラが止まっても家自体は無事で、
- 外に避難するより家で待っている方が安全である
- 自分1人の面倒を見ながら救助か復旧のどちらかを待たなければいけない
という場面に向けた準備がこっちです。
また避難所から帰ってきてできる範囲で片付ける、というのもこっちですね。
具体的には
- 1週間分の食糧と水
- 片付け用の軍手とマッキー
なんかはこっちです。
一人暮らしの場合無理なくできそうなのは、
- 防水性の高い袋にお片付け耐久グッズは入れてしまう(分厚いビニール袋)
- お片付け耐久グッズには軍手、マッキー、ガムテ、ライター、蝋燭、ラップ
- リビングの棚の下の方に災害用ストック兼保存食コーナーを作る
- 水を1日3リットル×3日=9リットル置いておく(500ミリの箱買いで十分)
- カロリーメイト最低3個も入れる(栄養バランスのため)
- 青汁の粉やマルチビタミンのサプリも入れる(野菜が切れると体調が悪化する)
- ツナ缶や鯖缶も3個くらい入れとく(普段から食べるメーカーがよし)
- 好きなお菓子を2、3個入れておく(チョコとかグミとか)(これは精神安定剤として)
- リッツや乾パンなんかももちろん入れておく
- その他の生活用品はAの緊急持ち出しグッズをそのまま使いまわせる
です。結構コツがいる。
ここで大事なのは「なるべく生きる」ことなので、最低限の健康をなるべく長い時間維持する工夫が必要です。
そのため風邪をひいたり病気をしたりしないことはもちろんですが、個人的には「ニキビ」「便秘」のような小さくても放置すると重大な健康被害をもたらすもの、
異常事態を感じて心が早急にすり減っていくような「自分からわざわざ死んでしまうこと」も避けなければいけないと考えています。
なのでずっと家にある「お気に入りのぬいぐるみ」「お気に入りの一冊の本」のようなもの以外、
お気に入りだけど消耗品なので買いに行かないといけないもの
はこっちに入れておくのがお勧めです。
↑500ミリだと1リットルや2リットルに比べて使う量や持ち出しの調整がしやすく、汚染もされにくくて一人暮らしにはおすすめです
最重要事項
大事なことですが、AをBに使い回すことはできてもBをAに含むのはお勧めしません。
Bは時間をかけて少しでも長い時間使うものです。
そのため使い方をゆっくり考える時間がありますが、
Aは一瞬で逃げ出せるように予め判断をしておくものです。
判断に迷って死なないように用意するものなので、完成された状態で置いておかないと意味がありません。
3:その他「物資」以外の防災行動
そしてもちろん、物資を蓄えておくのと同時に「自分の家の安全度」について知っておく必要があります。
ハザードマップ:各自治体で確認
いわゆるハザードマップの閲覧に関して、なんとなく難しいイメージがあるかもしれませんが全く簡単なことです。
「〇〇市」+「ハザードマップ」で検索するだけです。
リンク先の大阪府のサイトはこんな感じでした。
自治体ごとにPDFファイルで配布されているので、大雨や台風が近づいた日、地震が発生した日は最新のファイルを確認するのがお勧めです。
リアルタイム情報:Yahoo!とかで確認
その他リアルタイムの情報だと、Yahoo!の地図がお勧めです。
全国各地の災害警戒レベルや避難情報、ハザードマップに準じた情報が随時確認できます。
ここからお住まいのエリアを確認してみてください。
最後に:災害大国日本で暮らしているので
日本は山も川も多く、周りは海に囲まれている挙句プレート同士の境目に存在する島国なので正直自然災害とは縁の切りようがありません。
その一方で災害大国日本の名前は伊達でなく、Twitterで所属のはっきりした専門家が情報を逐一公開していたり、有名検索エンジンが便利サービスを無償で展開してくれていたり、各自治体がネットで避難情報を公開していたりと非常に使える武器が揃っている状態です。
非常時にはさまざまな情報が飛び交ってデマも流れる上に適切な判断力を失ってしまうので、日頃から信頼しやすい・自分の生活スタイルに合った情報がまとまっているサイトやアカウントがないか確認しておきましょう。
それではごきげんよう。
余談:うりうちゃんが見ている各種Twitterアカウント
→とにかく情報が早い、全国対応
みんなで考える防災 (@nhk_ikiruskill) / Twitter
→日頃の準備も含めて災害発生前から情報収集ができる
気象庁防災情報 (@JMA_bousai) / Twitter
→災害・天気のこの国代表、気象庁が運営しているのでデマが少ない