うりうちゃんの日記

拗らせイギリスオタクの普段の日記

屍鬼という名作

今週のお題「最近おもしろかった本」

 

こんにちは、うりうちゃんです。

先日小野不由美さんの長編「屍鬼」を読み終わりました。

10年ぶりくらいに読みましたがやっぱり良いですね

 

 

 

 

漫画化とアニメ化もされた本作は、なんと言っても舞台が現代なのが良い。

同氏の他の作品(十二国記や東京異聞など)は繊細で綿密な舞台設定が持ち味です。

 

ただその一方で、舞台に寄せて言葉もその世界の言語に合わせられているのです そう見える

そのためか物によっては読むのに少しの知識や集中力が要ったり、そのおかげで世界観に没入しやすく沢山のファンを生む結果となっているのです。

 

それが良い時もあれば悪い時もあって。

普段は慌ただしく暮らしているのに、通勤や通学の時は本を読んでリセットや時間を忘れる感覚のようなものを味わう、

そういう時には没入しすぎると困ったり、没入するための時間が十分に用意できなかったりするのです。

 

その点「屍鬼」は現代日本の架空の集落、しかも登場人物たちは全く特別なことのない「村民」そのものですから、平凡な毎日を送っている私たちでも共感しやすい。

 

 

また、シリーズものでないというのもある意味読みやすさを強くしている感じがあります。

 

私の場合、何クールかに分けたアニメやシリーズとのの新刊などは、続きが出るかどうかが気になって手をつけづらいものがあります。

 

ご長寿連載の漫画は人気だけど新規にはとっつきにくい、みたいな感覚でしょうか

 

またすごく悲しい、それか自分には抱えきれない展開があった時、続きが出版されていないと日常生活にも支障をきたすほどダメージを受けるのです。

その時読んで得た苦しみや悲しみを、作中でその問題が解決するまで現実でも引きずってしまう。

 

なので、最初から最後まで出版されていて、読みたければいつ読んだっていいのはとてもありがたく思えます。

 

 

ちなみにうりうちゃんは漫画版「屍鬼」を担当した藤崎竜さんが好きでした。封神演義で入った口です。

 

原作をもとに全く違う見た目全く違うデザインで漫画にしつつも、原作の本質は変わらないように漫画にするところが好きでした。

 

英伝もコミカライズしているようですが、身内に恐ろしいファンがいるので触れていません

 

そういうわけで青年期のうりうちゃん的名作、「屍鬼」をよろしくお願いします。